大分県の佐賀関漁港で漁獲されるブランド魚といえば、何と言っても、関アジ、関サバだけが有名だと思いですけど・・・
関ブリも美味しいんですよ!
豊かな海、豊後水道で育つから美味しくなります。
傷が付いたり、鮮度が落ちやすい網漁ではなく・・・
一本釣りで釣り上げ、活き締めされた関ブリです。
ブリの捌き方については、下記の動画を見てみてください。
余すことなく色々な料理に使えますよ!
今回の記事では、ブリの皮を美味しく食べるために、梳き引きで丁寧にウロコを取りました。
その際、牛刀や万能包丁のような両刃の包丁よりも、片刃の刺身包丁のほうが簡単に梳き引きできます。
鱗取り器や金タワシでウロコを取るより、包丁の刃で梳き引きした方が皮の表面も滑らかになります。
最終的に、どうなるのかというと・・・
このように、純白でツルツルの美肌になりました!
それでは、捌いていきましょう・・・
ブリの詳しい捌き方については、下記の記事を見てください。
ブリと言えば、刺身ですよね!?
魚が大きいと、かなりの量の柵が取れます。
それに・・・
丸々一匹を捌かないと、手に入らない貴重な部位も手に入る!?
背の柵から皮を引いた状態です。
今回の記事でメインになるのは、身ではなく、捨てられてしまいがちな皮なのです!
そのため、ウロコを梳き引きで取った方が、綺麗で美味しく頂けると思います。
腹身の皮も同様に、梳き引きしたものです。
背と腹の皮が取れました。
このままでは、美味しく食べられないので・・・
塩と日本酒をふりかけ、5秒ほど熱湯でサッと湯引きしてください。
湯引いている写真を撮っている暇がない!
皮に火が通り過ぎてしまうため、湯引いた後に、氷水で冷やした状態になってしまいましたが・・・
氷水で冷やした後は、流水で揉み洗いしてから水気を良く拭き取ってください。
そうすると、皮がプルップルのコラーゲンの塊になります!
ブリの内蔵料理「肝、胃袋、心臓」臭みのないブリモツの下処理方法とは!?
ブリを丸々一匹捌くと、アラもかなりの量になります。
アラ煮や、ぶり大根にも使える部位だから無駄になりません。
身が美味しいだけでなく、骨からも美味しい旨味がでるんです!
そして、ブリの内蔵の胃袋に肝と心臓なども捨ててはいけません!
何故かというと・・・
丁寧に下処理さえすれば、美味しく食べられる貴重な珍味になります。
なかなか、料理屋でも食べられる物ではありません!
肝と心臓の下処理は、肝は血が出やすいように切り、流水で揉み洗いして、臭みの素になる血を出しきってください。
胃袋の下処理については、切り開いて包丁で両面のヌメリをしごき落として洗い流し、2度ほど湯をかえながら茹でていき、流水で揉み洗いして水気を良く拭き取ってください。
(胃袋を切り開かない場合は、表を掃除して内側と外側を裏返しにして、裏も掃除してから茹でると丸いままの状態にできます)
一回目になる最初の茹ででは、見た目が微妙なままですよね!?
湯を切って流水で洗い流してから、再度、茹でていくのを繰り返すと・・・
このように、グロテクスな内臓も綺麗な状態になりました。
血の塊やヌメリなどを全て取り除きましょう!
下処理を終えて、臭みが取れた皮、肝、胃袋、心臓です。
ブリの心臓・・・
ブリの肝・・・
ブリの胃袋・・・
それでは、ブリモツを食べやすい大きさに切っていきましょう。
こうなると、ブリの皮や内臓「ホルモン」も美味しそうに見えてきませんか!?
切るとわかるのですが、部位によって感触が違うのが解ります。
皮はコラーゲンでプルプル、肝のレバーは濃厚でシットリ、心臓のハツは締まってギュッ、胃袋のガツはコリコリといった感じです。
鉢に盛り付けていきましょう!
ブリモツポン酢でブリの内蔵を美味しく無駄なく食べきる!
刺身のツマが余っていたので、下に敷いてから大葉、皮、胃袋、肝、心臓を盛り付け、薬味の刻みネギ、紅葉おろし、カボスを添え・・・
自家製のカボスで造ったポン酢を注いで盛り付けてみました。
ブリの内蔵料理だからブリモツ、ポン酢でたべるからブリモツポン酢!
シッカリと下処理すれば、魚の内蔵も臭くなんてありませんよ!
下処理がモツ料理の命・・・
魚の命をもらうわけですから、捨ててしまいがちな内臓も美味しく食べてあげましょう!
心臓と肝の断面を見れば解ると思いますが、臭みの原因になる血が一切ありませんよね!?
茹でる前に揉み洗いして、血抜きをしないと・・・
血が熱によって固まってしまい、取り除くのが困難になってしまいます。
いよいよ、お楽しみの時間がやってきました。
酒呑みには堪らない料理です!
日本酒の冷やでいただくことにしました。
皮、肝、胃袋、心臓、豪快に内臓の全ての部位を混ぜて食べるのも良し!
魚の内臓の中でも、特にお気に入りの部位が・・・
コリコリ食感の胃袋です!
というわけで、食感が楽しいブリの珍しい珍味はいかがでしたでしょうか!?
呑兵衛の心をくすぐる酒の肴に最高のブリモツでした。
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