秋から冬にかけて脂がのって旬となる「コショウダイ」を使って、刺身、兜焼き、アラ煮、南蛮漬けにしていきます。
一つ注意点があり、50センチを超える大きなサイズではなく、30センチ~40センチほどの小型のサイズを選んだ方が良いでしょう。
理由は、「ディディモゾイド吸虫」という黄色い寄生虫が身に入っている可能性があり、大きなサイズほど可能性が高まるからです。
アニサキスとは違い、「ディディモゾイド吸虫」は食べてしまっても人体には無害ですが、見た目が気持ち悪いのでいない方が良いと思いませんか?
部分的に切り取れば問題ないのですが、食べる気が失せてしまうかと思います。
下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
身自体は美味しく、「ディディモゾイド吸虫」のいる部分を切り取って料理した物を提供されたら気づきません。
コショウダイが安価な理由の一つでしょうね。
今回、捌いていくコショウダイは、55センチほどの大型な個体です。
体高や厚みもあり重量感があります。
目も澄んでいて張りがあり、横から見ても盛り上がっているので鮮度は抜群です。
しかし、唇に厚みがあり、たらこ唇のようです。
コショウダイの特徴は、背にある黒コショウのような黒い斑点模様です。
コショウダイと形状がよく似ている魚で、「コロダイ」がいますが、黒い斑点模様がないので簡単に見分けできます。
というわけで、コショウダイを捌いて料理していきましょう。
捌く工程などは、上記の動画を見てください。
ディディモゾイド吸虫のいる部分を切り取って料理する!
それでは、刺身と兜焼きに焼酎で乾杯です。
兜焼きは、身が締まって旨味の脂も有り美味しいです。
「ディディモゾイド吸虫」のいる部分を切り取ってから刺身にしました。
こんなに綺麗な身質をしています。
料理してしまえば、気持ち悪さなど無く美味しいだけです。
残ったアラは煮付けにしました。
脂がのってあるのが分かるでしょうか?
1センチほどの切り身にすれば、「ディディモゾイド吸虫」を見逃すということもありません。
どうしても、「ディディモゾイド吸虫」を見た影響で生食に抵抗のある方は、「唐揚げ」や「南蛮漬け」などの加熱した料理にするのがオススメです。
冒頭でも言いましたが、「ディディモゾイド吸虫」を生で食べたとしても食中毒にもなりませんし、人体には寄生しないので心配する必要はありませんが、見た目と嫌悪感の問題だと思います。
170度から180度の油でカラッと揚げてください。
「ディディモゾイド吸虫」のいる部分は、完全に切り落としましたが、これだけ大量に作れるので問題ありません。
このまま食べても十分に美味しいのですが・・・
今回は、南蛮漬けにしていきます。
揚げたての身に、刻んだ野菜を乗せ、熱々の漬け地を注いで、冷蔵庫で一晩馴染ませれば出来上がりです。
一尾のコショウダイだけで、これだけの品と量を作ることができます。
どの料理も、無駄なく美味しく頂きました。
コショウダイは、比較的安価に購入できると思うので、見かけたら試してみてください。
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