刺身の保存性を高めるだけでなく、
更に旨味を増して美味しくする調理方法の一つ「昆布締め」を・・・
イトヨリダイを使って紹介していきます。
酒の肴に抜群の一品が作れますよ!
この見た目が派手で綺麗な魚がイトヨリダイです。
イトヨリダイの捌き方については、
下記のYouTubeにアップしている動画を見てください。
尾ビレの上部が糸のように長く伸びているのが特徴であり、
イトヨリダイという名前の由来にもなっています。
イトヨリダイの昆布締めの作り方は、
上記の記事と同様なので引用します・・・
上が皮を除いた柵で、
下が皮付きの柵・・・
何故、皮付きと皮なしに分けたかと言うと、
どちらが好みで美味しいのか試したかったからです。
それでは、
昆布締めにしていきましょう。
先ず、
軽く薄塩を振って一時間ほど冷蔵庫に入れ、
表面に出てきた水分を拭き取ります。
水で洗ってはいけません!
日本酒で昆布を拭く方法もありますが、
昆布を酢に5分ほど浸して余分な酢を拭き取りました。
コレで、
昆布締めにする準備が完了!
先程の塩で水分を抜いた柵を酢で拭いた昆布で挟み、
ラップを直接巻いてから密閉してください。
ちなみに、
柵を刺身の状態に切ってしまってから昆布締めにする方法もあります。
3時間もすれば昆布の味もしますが、
1日ほど置いたほうが好みの味わいです。
それから、
2日目以降は昆布の味がが強くなりすぎるので、
昆布を取り外してラップをしてから保存してください。
水分が抜けているので5日目くらいまでは美味しく食べられると思います。
一日~2日ほど昆布締めにした状態です。
水っぽいイトヨリダイの水分も抜けて、
昆布の旨味が染みた飴色になりました。
という訳で、
イトヨリダイの昆布締めが完成しました。
今回の記事では、
皮を除いてから昆布締めした柵を使っていきます。
ちなみに、
皮を付けたまま昆布締めにすると・・・
昆布締めした後では、
皮を綺麗に取ることができません!
皮が不必要な場合は、
昆布締めにする前に取り除いておきましょう。
昆布締めを「糸造り」にすると珍味に!?
「糸造り」という刺身の切り方をするのですが・・・
イトヨリダイが大きいため身が厚いので、
柵を横から半分にして薄くしました。
後は、
「糸造り」と言うように糸のような感じに細切りにしていくだけです。
糸造りの良い所・・・
重ね盛りにしていくだけで見栄えするので、
盛り付けも簡単で考える必要がありません。
珍味のような見た目になり酒をそそります!
それから、
忘れてはならないものが一つ見えています・・・
昆布締めに使用した昆布を刻んで添えると無駄なく美味しい!?
無駄をなくすため・・・
天盛りにしている刻んだ昆布は、
昆布締めに使用したものを刻んだだけのものです。
昆布締めするだけでは昆布が勿体ないですし、
何より、魚の旨味も加わり美味しいので活用しない手はありません!
それでも,
昆布が余った場合は、
魚系の料理の出汁として使うと良いと思います。
素朴な備前焼の酒器揃えで一献・・・
先人の知恵は理にかなっていますね!
改めて、
昆布締めは酒の肴に最高だなと思いました。