港や波止などで夜釣りをしていると釣れる外道の「権瑞(ごんずい)」を食べたことがありますか?
危険な毒針があることで嫌われていますよね。
私は食わず嫌いで食べたことがありませんでしたが、一度は食べてみようと思って料理してみた結果・・・
小さいながら脂もあり、身はきめ細かくフワッとしていて美味しい!
それ以来、外道として釣れても嬉しい魚へと印象が変わりました。
というわけで、ゴンズイの「天ぷら」を作っていきます。
ゴンズイのさばき方については、下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
ちなみに、ゴンズイ、クロアナゴともに自分で釣ってきた物です。
今回は、釣り場で活き締めと血抜きをしてから、危険な毒針をハサミで切って持ち帰りました。
ゴンズイ(権瑞、学名 Plotosus japonicus)はナマズ目の海水魚である[1]。他の魚と同様、ギギ、ハゲギギ、ググといった、地方ごとにさまざまな呼称がある[1]。
出典:wikipedia・・・ゴンズイ
ゴンズイの危険な毒針を見ていきましょう。
背ビレの付け根に1本あります。
左右の胸ビレの付け根に1本づつあります。
3カ所にある3本の毒針さえ切り取ってしまえば、誰でも安全に捌くことができます。
切り落とした毒針には毒が残っているので、第三者に被害が及ばないように捨てましょう。
ゴンズイは臭みの原因になるヌメリがあるので、塩揉みしたり、金タワシで擦って取り除いてください。
背開きで捌いて、腹の膜と腹ビレに尾ビレを切り取ります。
気にならない場合は、背開きにするだけでヒレを取り除かなくても良いです。
天ぷら衣の作り方と揚げ方!皮目の衣を薄くして揚げると美味しくなる?
「天ぷら衣の材料と作り方」
- 冷水:200ml
- 卵:1個
- 薄力粉:110g
最初に冷水と卵を混ぜ合わせてから、薄力粉を数回に分けて入れながら混ぜ、ダマが残る程度に軽く混ぜ合わせてください。
温度が上がったり、混ぜすぎるとグルテンの粘りが出てきてサクッと揚がらなくなってしまいます。
「天ぷらの揚げ方」
- 薄力粉で打ち粉をして、余分な粉をはたき落とす
- 天ぷら衣に付けたら、皮目を下にして余分な天ぷら衣を縁で取り除く(皮目の衣だけを薄くする)
- 180度の油で皮目を身の面より長く揚げる(皮目を長く揚げることで臭みもなくなり、皮はサクッと身はフワッと揚がる)
- 油を切って出来上がり
少しのことですが、皮目の衣を薄くして、皮目を長く揚げることで香ばしくて美味しく仕上がります。
それでは、ゴンズイとクロアナゴの天ぷらに日本酒で乾杯です。
皮はサクッと香ばしく、身はフワッと揚がっているのが伝わるでしょうか?
食べ方はお好みですが、先ずは熱々を塩で食べるのが素材の味を味わえるので良いと思います。
ちなみに、私は猫舌なのですが、熱々が好きで気づいたら口内火傷してしまいがちです。
もちろん、天つゆと大根おろしで食べるのも美味しいです。
天つゆで食べれば口内火傷しませんが、どうしても揚げたての熱々を塩で食べてしまうんですよね。
最後になりますが、食わず嫌いでゴンズイを食べたことが無いという方は、ぜひ一度は試してみてください。
嫌いだった物が好物になるかもしれませんよ!