和包丁の黒檀柄の手入れ方法ですが、まず先に材質の違いを大まかに説明していきます。
和包丁の柄の素材で一般的なものは、朴(ほお)もくれん科の落葉高木ですが、櫟(いちい)ぶな科の落葉高木、紫檀(したん)マメ科ツルサイカチ属、黒檀(こくたん)カキノキ科カキノキ属といった素材が主に使われています。
どの材質が一番良いとは、好みの問題もあるので一概に言えませんが、柔らかく吸水性のある材質の朴(ほお)だと使っていくうちに、手になじむようにすり減っていきます。
逆に吸水性が少なく硬い素材の紫檀(したん)や黒檀(こくたん)の場合は、柄がすり減るというのはほぼありません。
ちなみに、洋包丁の柄は、主に木を接着剤で張り合わせた積層強化木を使っているので水分を吸収しにくく堅いのが特徴です。
私の和包丁一式ですが、全て黒檀の柄にしています。
柄の形状は八角で口輪の素材が水牛です。
和包丁の種類は多く、鰻専用の鰻裂き包丁、鱧の骨切り専用の骨切り包丁などと種類が豊富です。
道具が好きなので専用のものを揃えていくと増えてしまいました。
何故、黒檀に柄にこだわったのかというと、一番は水分を吸収しにくく丈夫だからという理由からです。
その次に、見た目の引き締まった質感と漆黒の黒が好みだからなのですが・・・
手入れをしないで使用していると、写真のように漆黒ではなくなり、艶もなく水分を吸収しやすくなってしまうのです。
というわけで、本題である黒檀の長所を取り戻すべく簡単な柄の手入れをしていきましょう。
紫檀や黒檀の柄の手入れと言っても難しいものではありません。
防水塗料などを使う場合などもあるそうですが、椿油を塗り込んで空拭きするだけで十分ですので試してみてください。
綺麗な艶も戻り、水分も寄せ付けにくくなります。
包丁に限らず、次に使うときに気分よく使えるように道具の手入れは重要です。
使用していくうちに愛着も湧いてきますし、道具は大事に手入れして長く使いましょうね!
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