
春の産卵のために栄養を蓄えている、秋から冬の時期に脂がのって美味しい「鰊」(にしん)を使って刺身にしていきます。
小骨が多いことで知られていますが、骨切りすれば気になりません。
ちなみに、ニシンの卵は「かずのこ」であり、おせち料理に入っている子孫繁栄の願いを込めた縁起物です。
下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
寒くなってくる時期には、身欠きニシンを甘露煮にした物をのせた「にしん蕎麦」も体が温まって良いですよね。
後で説明しますが、ニシンを料理する際の注意点も書いてあります。
ニシンの外見は、イワシとコノシロの中間のような感じがします。
ニシン(鰊・鯟・鯡、学名:Clupea pallasii)は、ニシン目ニシン科の海水魚。別名、春告魚(はるつげうお)。魚体は細長く、体長は30-35cmほど。背側は青黒色、腹側は銀白色。日本付近では春、産卵のために北海道沿岸に現れる。
出典:wikipedia・・・ニシン
ウロコは大きくて薄いため簡単に取れます。
口には歯がありませんが大きく開きます。
主にオキアミを食べるので必要ないのでしょう。
見た目だけでも脂がのっていそうだと思いませんか?
魚全般ですが、尾ビレの付け根が肉厚なものは脂がのっている目安になります。
魚を購入する際は、状態が良い物を見比べて選んでみてください。
三枚おろしにして腹骨を切り取った状態です。
ニシンには、食中毒の原因になる寄生虫の「アニサキス」がいることがあるので注意してください。
主に内臓にいるのですが、鮮度が落ちてくると身の方に入ったりもするため、腹側に白っぽい部分がないか、糸状の物がいないか確認して取り除いてください。
今回のは、内臓に数匹いましたが身には一匹も居ませんでした。
冒頭の動画を見れば分かると思いますが、ニシンは小骨が多いから骨切りするだけでなく、アニサキスによる食中毒対策にもなるからです。
アニサキスは、骨切りして切れると死滅してしまいます。
こうすることで、アニサキスによる食中毒は防止できますが、出来るだけ骨切りする前に取り除いてください。
ただ単に、死骸を食べてしまうのが気持ち悪いからという理由だけではありません。
何故かというと、アニサキスアレルギーの可能性もあるからです。
アレルギーのため個人差があるので、全員が気をつけないといけないとは言い切れませんが、知っておいた方が良いと思います。
エビやカニ、イカやタコ、貝類などでも、アレルギーがありますからね。
アニサキスが寄生している魚全般「食中毒」と「アレルギー」には気をつけてください。
決して、怖がらせるために言っているのではありません。
自分の体、家族の体に合わない物は知っておいてください。
ニシンは安くてサンマよりも美味しい?
それでは、ニシンの刺身と日本酒で乾杯です。
骨切りすることで小骨も全く気になりません。
脂の旨味が口に広がって美味しいですよ!
サンマの刺身よりも癖がなく安くて美味しいのではと思いました。
おまけで、酢漬けも作ってみました。
イワシやコノシロも酢で締めると美味しくなるので間違いないでしょう。
仕上げに青唐辛子と、すり胡麻を和えて出来上がりです。
酒の肴にもオススメします。
脂の旨味と爽やかな辛みの相性が良かったので試してみてください。
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