貝のコリコリした刺身は好きですか?
今回は、ツブ貝(エゾバイ科の総称)を捌いて刺身にしていきます。
旬の時期は地域によって大きく異なり、通年を通して漁獲されるようです。
下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
動画でも赤文字のテロップで注意していますが、「唾液腺」にアブラのような物があるので必ず取り除いてください。
唾液腺には、神経毒の「テトラミン」が含まれていて、視覚異常、ふらつき、吐き気の症状を食後1時間程度で発症するので注意が必要というわけです。
ちなみに、加熱する場合も同様に取り除いてください。
一般にツブと称されている貝類の大部分はエゾバイ科の貝で、その中でもエゾボラ属 Neptunea やエゾバイ属 Buccinum など中型-大型の寒流系の種が多い。それらは単にツブ貝と呼ばれることも多いが、エゾボラは「マツブ(真つぶ)」、細長くて螺状の筋が明瞭な貝(シライトマキバイ、オオカラフトバイ、ヒモマキバイ、クビレバイなど)はその形から「灯台ツブ」、ヒメエゾボラやエゾバイ、コエゾバイなど沿岸の浅瀬で採れるものは「磯ツブ」などと適宜言い分けられることもある。また、別属のモスソガイなども、殻から大きくはみ出す肉の様子から「ベロツブ」・「アワビツブ」と呼ばれることがあり、更には系統的にエゾバイ科とやや遠いフジツガイ科のアヤボラも、殻型が似ていて表面に毛が多いことから「毛ツブ」の名で売られたり、”つぶ貝の缶詰”の材料に用いられたりする。その一方で、”灯台ツブ”と同属のエッチュウバイやオオエッチュウバイなどはツブではなく「バイ貝」や「白バイ」などの名で販売されていることも多いため、実物を見なければ「ツブ」や「バイ」と呼ばれる貝の実体を知るのは難しい。
出典:wikipedia:ツブ
ツブ貝の身の取り出し方は、殻の貝柱付近に目打ちやアイスピックなどで穴を開けて取り出す方法と、殻を金槌などで叩き割って取り出す方法があります。
殻を叩き割って取り出す方法は、誰でもできるのでコツも必要ありません。
年輪のような蓋です。
それでは、殻を金槌などで叩き割っていきましょう。
身を取り出した状態です。
簡単に肝の先端まで綺麗に取り出せます。
身の中央に切り込みを入れると、唾液腺(あぶら)があるので必ず取り除いてください。
身、貝ヒモ、肝の先端(腸の部分は取り除く)の可食部に分けた状態です。
それぞれ、塩揉みしてから水洗いして、汚れやヌメリを取り除きましょう。
下処理した身です。
下処理した貝ヒモです。
下処理した肝です。
後は、それぞれを切って盛り付ければ出来上がりになります。
鮮度が良ければツブ貝の肝は生でも食べられる!肝醤油にしても美味しい!
それでは、ツブ貝の刺身と日本酒で乾杯です。
肝を茹でて添えてみましたが、加熱するのなら煮付けにした方が美味しいと思いました。
ちなみに、鮮度の良い物なら生食も可能ですし、叩いて肝醤油にしても美味しいです。
ツブ貝特有の海の香りと甘みに、コリコリとした食感がたまりません!
醤油で食べてもいいですし、塩とレモンで食べるのも美味しいですよね。
というわけで、唾液腺に含まれるテトラミンを取り除いて、安全で美味しいツブ貝を食べてみてください。
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