エビの王様で縁起物?
秋から春先にかけて内子が入って旬を迎える「伊勢海老(いせえび)」を使って「湯引きした刺身」を作っていきます。
ただし、殻が硬いので刃の厚い出刃包丁か洋出刃包丁を持ってないと捌くのは難しいため、一般的家庭で捌くことは少ないでしょう。
イセエビのさばき方については、下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
刃の薄い包丁だと刃欠けする可能性があるので注意してください。
殻や角のトゲも鋭いので、軍手をして捌いた方が安全です。
イセエビ(伊勢海老、伊勢蝦、鰝、学名:Panulirus japonicus、英語:Japanese spiny lobster)は、イセエビ科に属するエビの1種。広義にはイセエビ科の数種を指す。
別名に外房イセエビ[1](千葉県産)、志摩海老[2](三重県産)、鎌倉海老[2](神奈川県産)など。
特徴
熱帯域の浅い海に生息する大型のエビで、日本では高級食材として珍重される。俳句では新年の季語[3][要ページ番号]。体長は通常20 – 30cmほど。まれに40cmに達する大型個体もおり、重量は1kg近くになる。日本では2017年4月に体長38.5cm、体重2.33kgという国内最大クラスの個体が三重県志摩市で水揚げされた[4]。体型は太い円筒形で、全身が暗赤色で棘だらけの頑丈な殻に覆われ、触角や歩脚もがっしりしている(まれに青色の個体も存在する[5])。エビ類の2対の触角はしなやかに曲がるものが多いが、イセエビ類の第二触角は太く、頑丈な殻に覆われている。第二触角の根元には発音器があり、つかまれると関節をギイギイと鳴らして威嚇音を出す。腹部の背側には短い毛の生えた横溝がある。雌雄を比較すると、オスが触角と歩脚が長いのに対して、メスは腹肢が大きく、第5脚(一番後ろの歩脚)が小さな鋏脚に変化している。
出典:wikipedia・・・イセエビ
トゲが鋭いのが分かるでしょうか?
本当に鎧のようですよね。
胴の部分の側面にもトゲがあります。
活きている間は、胴の部分をバタバタさせてトゲを刺してくるので、前腕の付け根にある急所に包丁を刺して締めてから捌いた方が良いと思います。
イセエビは肉食で、貝などの硬い物でも食べてしまうほど頑丈な歯を持っています。
それでは、イセエビの湯引きした刺身とアラ汁に焼酎で乾杯です。
湯引きは殻付きのまま、熱湯で20秒ほど湯引きして氷水で冷やし、殻を剥いてから切って盛り付けました。
軽く湯引きすることによって、殻から身が簡単に取れて薄皮も食べやすく甘みも増します。
表面だけしか火が入っていないので、外側は淡い赤色で身は生のプリップリな状態に仕上がります。
個人的には、湯引きしないで氷水で締める「洗い」よりも、軽く湯引きした物の方が生と湯引きした食感の違いと旨味を感じられて好みです。
イセエビのエビ味噌の旨味が加わった味噌汁も絶品!
頭部には美味しいエビ味噌が詰まっているので味噌仕立てのアラ汁にしました。
浮いている黄色い物がエビ味噌で、濃厚な出汁が出て非常に美味しいです。
足にも身がパンパンに詰まっています。
是非、イセエビの全てを味わい尽くしてみてください。