秋から冬が旬の「鯔」(ぼら)を使って、刺身、りゅうきゅう、アラ汁、焼き物のフルコースを作っていきます。
冬の脂がのったボラは「寒ブリ」のように「寒ボラ」といわれるほど美味しいです。
ボラは臭いと思われがちですが、綺麗な海に生息しているボラは臭くありません。
さばき方については、下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
フライにしても美味しいですよ。
60センチほどの大きさのボラです。
ボラ(鰡、鯔、学名Mugil cephalus)は、ボラ目・ボラ科に分類される魚の一種。ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚で、海辺では身近な魚の一つである。食用に漁獲されている。
出典:wikipedia・・・ボラ
これだけの大きさでも、安価で購入することができます。
丸っぽく愛らしい顔です。
背ビレが鋭いので気をつけてください。
それでは、ボラを捌いていきましょう。
皮を引いて柵にした状態です。
歩留まりが良く、一尾でかなりの身の量が取れます。
上側にあるのが「幽門」(うす、へそ、そろばん)で、鶏の砂肝のような食感で焼くと美味しいです。
下側にあるのが「卵巣」で、大きくなると高級珍味「カラスミ」の原材料になります。
捌いて残ったアラは、塩を振って10分おき、80度ほどの熱湯をかけて洗い流す「霜降り」の下処理をすれば、臭みもなくて美味しいアラ汁になります。
命を頂くので無駄なく使いましょう。
それでは、ボラのフルコースと焼酎で乾杯です。
綺麗な身質だなと思いませんか?
臭みもなく、身の弾力と脂の旨味があり美味しいです。
鮮度が良いので、刺身を氷水で締める「洗い」にして、酢味噌で食べるのもオススメします。
大分の郷土料理「りゅうきゅう」です。
「りゅうきゅうのタレの作り方」
- 醤油:1
- 日本酒:1
- 味醂:1
- 昆布:適量
材料を鍋に入れて、フツフツと沸いてきたら火を止めて冷ませば出来上がりです。
身とタレにゴマを加えて冷蔵庫で10分ほど馴染ませ、刻みネギを天盛りにして出来上がりです。
「りゅうきゅう」は、漁師料理で人によって加える材料も違います。
卵黄を加えても美味しいでしょうね。
アラは味噌仕立てのアラ汁にしました。
脂が浮いているのが分かるでしょうか?
寒い時期に体が温まる汁物は嬉しいですよね。
魚嫌いな人でも美味しく食べられる?魚の焼肉風「焼きフグ」?
塩、コショウ、すりおろしニンニク、七味唐辛子、ごま油、刻みネギを混ぜ合わせて「焼きフグ」のような網焼きにしていきます。
簡単に言うと、魚の焼肉風な料理です。
美味しい食べ方なので、食わず嫌いな人にも試してもらいたいです。
魚嫌いな人でも食べられると思いますし、白身魚全般に使える調理方法なのでオススメします。
焼き網がない場合は、フライパンで焼いてください。
というわけで、ボラを無駄なく使ったフルコースにしてみました。
人それぞれで好みも違うため、色々な調理方法を試して自分好みを探してみてください。
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