シンプルで簡単なカニの食べ方と言えば・・・
塩茹でではないでしょうか?
今回は「蝤蛑、渡り蟹(がざみ、わたりがに)」を使って塩茹でにしていきます。
ワタリガニの茹で方とさばき方については、下記の動画を見ると分かりやすいと思うので見てみてください。
蒸し器がないという人でも、塩茹でなら鍋一つで作れるのが良いですよね。
ワタリガニはオスとメスとで旬の時期が異なります。
オスは7月から11月に身入りが良くなり、メスは11月から4月に内子(卵)が入って絶品です。
- ワタリガニ科 – エビ目・エビ亜目・カニ下目・(学名Portunidae、英名swimming crabs)の分類のひとつ。
出典:wikipedia・・・ワタリガニ
ワタリガニを締める際は、爪に挟まれると痛いので氷水に浸して仮死状態にすると安全です。
口の部分に金串などを刺し込むと締まります。
加熱する前に締めておかないと「自切(じせつ)」して、足がバラバラになり見た目が良くありません。
オスとメスとの見分け方は、フンドシが丸い物はメス、三角形で尖った物はオスになります。
今回は、フンドシが丸いのでメスでした。
それでは、塩茹でにしていきましょう。
「カニの塩茹での方法」
- 鍋に塩分濃度3%(水1Lに対して、塩が30g)をカニが浸る程度の量を作る
- 締めたカニの甲羅を下にして鍋に入れてから強火の火にかける(カニ味噌が逃げないようにするため)
- 沸騰したら中火にして、15分から20分ほど茹でる
- 甲羅を上にして余分な水気が切れたら出来上がり
茹であがった後に、氷水で10秒ほど急冷すると身離れが良くなります。
真っ赤に茹であがりました。
締めてから茹でているので、姿盛りにする際に大事な足が取れることもありません。
カニは美味しいのですが、殻を剥きながらだと手が汚れるため、剥き身にしたものを甲羅に盛り付けた「甲羅盛り」にしました。
手が汚れると酒器も汚れるのが嫌なんですよね。
剥き身にしておけば、食べやすいですし手も汚さずに吞むことができます。
身を取り出すのは少し面倒ですが、食べやすさというのも料理には大事だと思います。
身を取り出した殻は出汁にも使えるので捨てないでください。
殻で出汁を摂って、剥き身を入れて炊き込み御飯やパスタにするのもオススメなので試してみてください。