擦り下ろす作業に、
欠かせない道具といえば・・・
おろし金や、
すりおろし器ですよね!?
大根おろし、
紅葉おろし、
おろし生姜、
おろしニンニクなどに、
おろし金は薬味好きに必須の道具になるでしょう。
そして、
プロの職人が愛用しているのは、
手打ちで造られた銅製のおろし金を使っています。
素材に銅が使われるのにも理由があり、
鋼の鏨(タガネ)で手打ちして目立てする際に、
銅が削れ起きて高刃の鋭い刃が付くからです。
理由があるからプロが使う道具に!?
後で詳しく写真を載せますが、
簡単に言うと食材が美味しくなるからです!
擦り下ろすだけですが、
差が出て違いがわかりますよ~
江戸幸の勅使河原製作所も素晴らしいですけど・・・
今回、
紹介する手打ちの銅製おろし金は「大矢製作所」の物になります。
かっぱ橋道具街で販売されたり、
人気テレビ番組などでも紹介されているので品質は確かなものです。
おろし金は大きいほうが楽で速くすりおろせる!?
おろし金のサイズ選びに迷うことも!?
おろし金のサイズを選ぶ際には、
少し大きめのものをオススメします。
理由は・・・
大きいサイズを選んだほうが、
おろすのも速くて楽だからです。
ちなみに、
私のは一番大きいもの(一番、一号)を選びました。
縦30の横18.5cmで、
重量が725gあります。
おろし金には、
粗い方に細かい方と両面使えるものと、
片面しか使えないものがある場合があるので注意してください。
粗い面と細かい面の両面を使うことで、
便利で万能に使うことができます。
純銅に錫引き加工されているので、
銅の錆になる緑青なども防ぐことができます。
ちなみに・・・
私の使用後の手入れ方法は、
亀の子タワシで繊維を洗い流して、
熱湯をかけてから布で軽く叩くようにして、
残った水分を拭き取ってから保管しています。
それから、
家庭での使用用途としては、
あまり活躍しないと思いますけど・・・
アワビの殻から身を外すのにも最適だそうですよ!
職人による銅製おろし金の目立てとメンテナンス!?
日本の職人技は、
世界でも誇れるメイド・イン・ジャパンで品質の証!
職人による手打ちのものと、
機械による大量生産との違いを見比べていきましょう・・・
機械で大量生産された粗い面です。
職人が手打ちで造った粗い面です。
機械で大量生産された細かい面です。
職人が手打ちで造った細かい面です。
見比べて、
両者の違いが解りましたでしょうか!?
職人による手造りの手打ちは、
機械生産のように刃付けが完全には規則正しくなく、
微妙ですがランダムに刃が付いていて高刃なのが特徴です。
擦り下ろす際に、
円のように回さなくても繊維が切れる!
便利グッズも紹介しておきます。
おろし金スクレイパーがあると、
掻き集めるのも楽で重宝しますよ!
特に、
柚子などの皮を擦って使う際には便利ですよ~
それでは、
おろし金で擦っていきましょう。
先ずは、
焼き魚には欠かせない大根おろし!
粗い面で擦っていますが、
きめ細かくて淡雪のような仕上がりです。
見た目にも美しく、
食べてみて実感する美味しい理由・・・
繊維を鋭く断ち切るので、
余分な水分が出てきません。
ジュ~シ~な仕上がり!?
薬味好きの私には欠かせない、
大根と赤唐辛子で作る無添加の自家製・・・
紅葉おろし!
作り方については、
下記の動画を見てみてください。
以降は、
薬味用の細かい面を使って擦っていきます。
刺身の薄造り、
牡蠣や海鼠などのポン酢系には絶対です!
香りや味も豊かですよ~
焼き茄子などに欠かせない・・・
おろし生姜!
柔らかい新生姜ではなく、
普通の硬い生姜を擦り下ろしましたが・・・
繊維が残らず断ち切られています!
逆に、
擦り潰すようにした場合は、
長い繊維が残り、見た目だけでなく食感も悪いです。
ワサビも擦り下ろすことができます!
コレが、
本当の本ワサビ!
市販されているチューブや粉山葵などと比べると・・・
風味や味に、
素材に絡むようなネットリ感が全く違います。
(ワサビ専用の鮫皮おろしも持っています。)
生牡蠣に・・・
牡蠣の酒蒸しに・・・
ナマコ酢に・・・
大活躍する銅製おろし金!
脇役的な薬味を作る道具ですけど、
これがないと料理が完成しません。
最後になりますが、
職人による手打ちの銅製おろし金は、
有料になりますが、目立てのメンテナンスもしてくれます。
愛用して使い込んでいくと、
切れ味が落ちて摺り下ろせなくなってきても安心、
再度、目立てをすれば末永く使うことができるのも、
手造りならではの嬉しいポイントではないでしょうか!?