九州にある大分県の特産品といえば、なんと言っても、全国の生産量96%を誇る香母酢(カボス)です。
そして、特産品のカボスを餌に混ぜて育てられた養殖ブリ「かぼすブリ」も、人気テレビ番組「満点青空レストラン」や、「鉄腕ダッシュ」でも取り扱われ、全国に大分ブランドとして有名になっています。
生産者は、重宝水産(株)で大事に管理され育てられて出荷されています。
かぼすブリの詳細が気になる方は、「かぼすブリ 重宝水産」で検索してみてください!
言葉だけで説明するよりも、下記のYouTubeにアップしている「かぼすブリの刺身」動画を見てもらった方が伝わるかと思いますので見てみてください。
本当に綺麗な魚体をしていて、見た目だけでなく食べても美味しい「かぼすブリ」です。
天然に負けず健康そうな魚体をしていますよね!
かぼすブリの味と最大の特徴は!?
カボスに含まれるポリフェノールとビタミンCの作用で、養殖の脂がありながらも脂臭さがなくサッパリと食べられ、
天然物のブリだと血合いがすぐに黒く変色してしまうのですが、抗酸化作用で鮮やかな血合いの色を保ち変色しずらいのが特徴です。
かぼすブリには、ブランドタグが付いています。
品質保証の証ですね。
大分の豊後水道といえば豊富な水産資源、関アジ、関サバ、城下カレイ、臼杵フグ、関ブリなどで有名な所でもあります。
ちなみに、ブリの胸ビレは黄色いラインの下にありますが、ヒラマサの胸ビレは黄色いラインの上まで長さがあるのが簡単な見分け方です。
外見は似ていますが、ブリは赤身が強く、ヒラマサは白身なのも特徴となっています。
腹も厚みがあり、脂も乗ってそうで美味しそう!
尾びれも大きく元気に泳ぎ回っていたことでしょう。
ということで、捌いて刺身にしました・・・
やはり、血合いの色が変色せず綺麗でした。
内臓の胃袋、肝、卵巣も捨てずに、綺麗に掃除して塩と日本酒を入れた湯で茹でて無駄なく使いました。
この内臓が珍味で、自家製のポン酢と紅葉おろしに合う酒の肴!
大分で定番の郷土料理「りゅうきゅう」と漁師料理の「あつめし」とは!?
動画内では載せていませんが、余った身を大分の郷土料理で定番の「りゅうきゅう」にしました。
「りゅうきゅう」と言っても、簡単に言うと漬けの一種になります。
日本酒1、味醂1を鍋に入れ火にかけてアルコールを飛ばし、醤油1、たまり醤油0.2(無くても可)を加えれば、基本的な「りゅうきゅうタレ」の完成です。
私の場合は、昆布と鰹節も加え濾してから冷蔵保存して使っています。
それから、大分には「あつめし」という蒲江の漁師料理があります。
熱々のご飯に、先程の漬けた「りゅうきゅう」と、海苔、刻みネギ、ワサビを乗せれば完成です。
「あつめし」は、お茶漬けにしても美味しいですよ!
生の身に熱が入ると、脂もサッパリと美味しく食べられます。
そして、魚の刺身が苦手という方にオススメの料理が・・・
ブリの刺身が苦手でも美味しく食べられる「ブリしゃぶ」ブリのしゃぶしゃぶ!?
ブリのしゃぶしゃぶ!
詳しくは、下記のYouTubeにアップしている「かぼすブリのしゃぶしゃぶ」動画を見てみてください。
これなら、いくらでも食べられそうではないでしょうか!?
もちろん、大分のカボスを使ったポン酢と、かぼすブリの相性は抜群です。
身に熱が入ると、刺身とは違ったフワッとした独特の食感になります。
薬味好きの私は、たっぷりの薬味と一緒にいただきます。
野菜も一緒に食べられますし、体も温まって美味しいですよ~
それから、ブリの美味しい部位は身だけではない・・・
ブリのアラでブリ大根を作ると美味しい理由!?
刺身にして残ったアラも、美味しいので捨ててはいけません!
しかし、ブリのアラは旨味もありますが、同時に臭みなども含まれる部位です。
熱湯で霜降り(湯通し)して、流水で残った鱗や血合いにヌメリを丁寧に取り除いてから使ってください。
煮崩れないように面取りした大根は、別鍋で柔らかくなるまで下茹で(米を入れると白く仕上がります)し、ザルに上げて出汁を含みやすいように蒸気で水分を抜いてから(水に浸しておく方法もあります)使います。
下処理したブリのアラ、水と日本酒に砂糖を入れて火にかけアクを取りながら、火が通って旨味が出てきたら、濃口醤油、味醂、生姜を入れてじっくりと煮ていくと完成です。
ブリの切り身で作るブリ大根ではなく、骨から髄の旨味の出たブリ大根を作れますので美味しい訳ですね!
ブリカマもホロッとほぐれますよ~
ブリの旨味が染みた柔らかい大根・・・
どうしても、お酒が進んでしまう一品になるかと思います。
今回の記事では、かぼすブリ丸々一尾を使い切るフルコースにしてみました。
ブリは捨てる所が無い魚と言われているのにも納得する事でしょう!